ビジネスの基本として、「サービスや商品は困りごとや問題を解決出来る事」がとても重要です。
問題を解決する着眼点として「結婚出来ずに困っている独身男女の為に結婚相談所を運営する」というのは素晴らしい事です。
しかし、現在日本のビジネスの世界では「競争」が起きています。「競合」では無く「競争」です。
競争社会の行末には「寡占化」が有ります。大手企業が50%~70%のシェアを獲得する事が「寡占」です。
さて、結婚相談所は日本国内に数千社有り、大手企業がこぞって「婚活」のビジネスに参入しています。今後の生き残りと発展をかけてこれから結婚相談所が考えて行かなければならない事はなんでしょうか?
目次
答えは困りごとに有り!
一度柔軟になってみて、顧客が実際困っている事が無いか聞いてみるのも良いかと思います。困っている人が多く、まだ誰も問題を解消・解決出来ていない事が見つかれば発展の可能性が有ります。
過去、全自動洗濯機が出来たり、食器洗いがスポンジになったり・・・と人類は困りごとを解決してきましたし、問題を解決した人には大きな富がもたらされました。
結婚相談所のビジネスが、より多くの問題を解決出来る可能性はないかと実際に独身者にヒアリングをかけてみると色々な事がわかりました。結婚相談所に入会していない男性です。
結婚相談所に入会しない独身者の心理
日本国内の独身男女の人数から判断すると、結婚相談所に入会する人々は全体的にみてとても小さい割合です。結婚相談所に入会しない人々が結婚相談所に入会しない「困った理由」というのが存在します。
1.自分に自信が有る。
自然恋愛で結婚できる自信が有る人は、結婚相談所に入会しません。勿論「異性と出逢い結婚する事にお金を払うのは馬鹿らしい」と感じてすらいるようです。こういった層は間違いなく結婚相談所に入会しません。
2.結婚したいと恋愛したいは別腹
そもそも、自然に恋愛結婚する場合は結婚するまでのプロセスがとても複雑です。出会ってから一度別れてしまったり、同棲をしたり、勿論スピード結婚する場合も。ヒアリングをかけた結果「別に結婚したい訳ではない。それよりも結婚したい相手と出逢いたい」という願望が男性の場合は強い様です。女性はゴールありきの発想をしてしまいがちな様ですが、男性は結婚までのプロセスを重視しているようです。
3.お金がない、払いたくない
利用料金が数十万円になってしまうので、躊躇する方は多いようです。普通の収入の男性にサービスを紹介したところ、「高くて払えない」との答えが。反面富裕層の男性に質問したところ「お金は有るけど払いたくない」と率直な感想が帰ってきました。女性の方でも金銭的な問題で入会しない方も多いかもしれません。
4.結婚や恋愛に積極的になれない理由がある
肉体的、精神的に様々なコンプレックスやトラウマが有り、恋愛や結婚に積極的になれない人もいます。もちろんこういった人々も結婚相談所に入会しません。男性ならば夜の営みに自信がない、女性ならば家事や料理が出来ない、過去の恋愛で激しく傷ついてしまった、などなど、実は恋愛や結婚に積極的になれない理由を誰しもが抱えているのでは無いかと思います。
5.変わった性癖や趣味が有る
トラウマ、コンプレックスと似ていますが、アブノーマルな嗜好も含めてその人そのものと考えると、「年収・職業・身長・体重 etc…」の条件検索ではお相手を探しようも有りません。コレクションを捨てるくらいなら独身でいたい男性は多いでしょうし、変わった嗜好を持っている女性はそれを打ち明けることすら難しい可能性が。
意外と出てくる困りごと
お金が無い、という方には低額で利用しやすいサービスを設定する事で解決が出来ます。しかし、じっくりと恋愛してから結婚したい人に対して、結婚相談所が提供出来るサービスは有りません。そもそも「結婚有りき」のサービスです。
また、なんらかのコンプレックスやトラウマが有って恋愛に積極的になれない人々は、非常に多いのでは無いかと思います。この問題も結婚相談所では解決する事が出来ません。どちらかというと心理カウンセラーなどの分野の考えになるのではないかと思います。
しかし、考え方を変えればこれらの困り事を結婚相談所が解決出来る可能性も大いにあるのでは無いでしょうか?答えはあえて書きませんが、実際のところ結婚相談所のノウハウは様々な事に応用が可能なのでは無いかと感じています。
是非、じっくりと観察を
極力独身の方に意見を聞くようにしておりますが、皆悩みや問題を抱えて生きているものです。勿論前述の問題以外にも、結婚や恋愛や婚活に積極的になれない『困り事』というのはまだまだ有るはずです。
それらを結婚相談所として解決出来そうなのであれば、ビジネスは大幅に加速する可能性が有ります。ヒアリングしてみて、何か見つけたら是非私たちにもシェアして頂きたいです!
是非一度、どういった問題があるのかを考えてみてはいかがでしょうか?